Band Of Horses Interview@08/08/09 サマーソニック取材エリア
『ギターから出てくる音が一つ一つ言葉になっていて歌詞も自然とギターから生まれてくる、そういう感じが僕にとって自分自身のイメージが広がるんだ。』
本国アメリカからは約1年遅れでのリリースとなったBnad Of Horsesのセカンド・アルバム。ここにしてやっと!というファンの方も多いはず。嬉しいことにサマーソニックにて来日を果たした彼らでしたが、ライブもアルバム同様、本当に最高!演奏の安定感はもちろんそのスケール感に圧倒されっぱなしでした。それにしてもヴォーカルのベンが曲の合間に「フォー」と叫んでいましたが何かの合図だったのでしょうか?それともライブの楽しさの実感を表していたのでしょうか?なぞではありましたが、私たちの目の前で演奏している彼らを見て感涙でした!
INTERVIEW:栗原ちひろ(PGS LIVE!)
―ライブお疲れ様でした。私も見ましたがオーディエンスも盛り上がっていましたがあなた自身もだいぶ楽しんでいましたよね。
ベン:わー!ナイス。ありがとう。
―日本でもようやく1年遅れではありますがBand Of Horsesのセカンド・アルバムがリリースされました。バンドにとっては少し昔の話になってしまうかもしれませんが、この作品が出来上がったとき実際に聞いてみた感想をお願いします。
ベン:新メンバーを迎えて初めての作品だってこともあって凄く新鮮な気持ちだったよ。ファースト・アルバムのときは僕自身が初めてマイク前に立って歌うということが正直、恐かったんだよね。緊張もしたし。セカンドに関しては新しい仲間と一緒に制作したんだけどファーストはわりとダークな思考のバンドだったと思うよ。でも今回はハッピーな志向を持って制作したかな。レコーディング自体も楽しかったからね。だから逆にそんな風にラフに作ってしまった結果、「こんなに楽に出来ちゃって大丈夫かなって」思ったよね。
―私もアルバムを聞いていてもの凄く情緒的でメロディーも美しいです。抽象的な表現になってしまいますが、雪崩が押し寄せてくるような壮大なスケール感を感じました。
ベン:そういってもらえるのは嬉しいね。実際に僕も曲を書いているときにこういう歌を歌おうと思って曲を作るとスケール感が生まれないんだよね。でもギターから出てくる音がい一つ一つ言葉になって歌詞も自然とギターから生まれてくる、そういう感じが僕にとっては自分自身のイメージが広がるんだ。「No One's Gonna Love You」って曲は僕自身、そこにラヴソングって意味を設けないつもりでいたんだけど、結局音が歌詞を紡ぎだしていて結果的には君が言った広がりのあるアルバムになったと思うよ。
―先ほど、ラフに作りすぎてという風に心配していましたが、ビルボード・アルバム・チャート35位と見事!な結果でしたよね。バンドはこの事実をどう感じていますか?
ベン:そもそもはチャートだったりどのようなレヴューが書かれていたりというのには基本的には気にしないようにしているんだよね。やっぱり35位に僕らのバンドがチャート・インしたことをどう受け止めるかと聞かれた時代が違うんだなって思うよ。昔だったらチャートに入るために10万枚売らなくてはいけなかったけど僕らのセールスで35位に入ってしまうんだって正直思ったよね。僕らの音楽を聴いてくれるファンに数は変わっていないけど、他のCDを買う人が全体的に減っていると思うんだよね。でもそのこと自体はあまり気にしてないよ。それより、自分自身が誇りに思える曲を書けたってことで達成感を得るということが僕らにとっては全てだったね。
―最近、Band Of Horsesのような素晴らしいインディー・バンドが評価されていると思いますが、これはどういった理由からだと思います?
ベン:うーん。正直なところわかんないかな。ただ、インディーバンドが昔で考えられなかったような映画に使われたり、テレビに出れたりというチャンスが与えられていると思うんだ。結果的に、The Sinsも映画で楽曲がフィーチャーされてビックになったし。その状況自体は凄くいい動きだとは思うよ。
―なるほど。私が感じるにはメディアの力も大きいと感じています。自分で聴きたい音楽を選べる時代って言うのもインディー・バンドに大きなチャンスをあたえていると思います。
ベン:確かにそうだね。Myspace なんかでいろいろな音楽を共有できる環境が僕らみたいなバンドとしてはさまさまって感じかな。
―それでは結成について話を聞きたいのですが2004年、シアトルで結成したと聞きました。ここはNirvanaをはじめとしたグランジのムーヴメントは発祥した地でもありますよね。少なからずそこからの影響は受けたのでしょうか?
ベン:凄く影響は受けているよ。実際に聞いて育ったし。僕はサウスキャロライナ出身なんだけど僕の学校でNirvanaの初期のインディーズのころの音楽を聴いている人なんて4人いるかいないかってレベルだったんだ。でも僕は大好きだったよ。MudhoneyだったとかPavementとか。Dinosaur Jr.とかSonic Youthとか彼らがまだインディーでカルトな存在だったんだ。それでそういう方向に行こうと思ったときPearl Jam だったりAlice in Chainsが出てきて。で、やっぱりそれは違うなと思って違う方向にシフトしたんだ。でも影響は完全に受けているね。
―なるほど。ではBand Of Horsesではどういった音楽をやりたいと思っていましたか?
ベン:別に音楽的な目的はなかったんだよね。最初にいたバンドではドラムとかを叩いていたんだけどそのバンドが解散したときに僕自身曲も書いたことなかったし、でもツアーをしたいとおもったんだ。なんとかそうするためにと思って行ってきたことが結局サブポップと契約することになったんだよね。だからといってアメリカで有名になりたいって気持ちは無く、ツアーも趣味でいいやってくらいだったんだよ。シアトルのローカルバンドでもいいって。とにかくライブをやりたかったんだ。
―自分たちの評価などは気にしないといっていましたがあなたたちの音楽を評価しているメディアもたくさんあるのに全く雑誌をよんだり、ラジオを聞いたりはしないのですか?
ベン:風評だったりレヴューだったりの評価を気にしていないといったら嘘になるかな。やっぱり気にはなるよね。いいレヴューを読んだりすると僕自身も舞い上がったりするけど。そこで地に足をつけたり、悪いレヴューがあれば目をそむけて見たり。そういった感情に振り回される自分がいうのは正直あるよね。だから心がけてるってほうが正しいかな。でも僕自身最近子供が生まれて視野が凄く広がったと思うんだよね。生きていく中でバンドの評価についてなんてそんなにたいしたことではないと思って楽しくやろうと思っているよ。割と今は気楽にやっているよ。
―今回のあなたたちのライブを見てもの凄くファンが増えたと思います。また日本に来たいと思います。
ベン:もちろんそう思うよ。また来たいよ。小さい会場でもいいからライブをやりたいと思っているよ。ただこれからレコーディングが始まるからいつこれるかっていうのは今のところわからないけどアルバムをリリースして出来立ての音楽を与えに行きたいと思っているしそういう機会を作ってもらって、そして僕たちもその機会を作っていくつもりだよ。
―それではまた次回会えるのを楽しみにしています。今日はありがとうございました。
<DISC>
『満を持して日本デビュー。美しいメロディーに乗せて壮大なスケール感が押し寄せる。Band Of Horsesのセカンド・アルバムがリリース!』
Band Of Horses/『Cease To Begin』
レーベル:Tearbridge Records
品番: NFCT27090
販売価格:¥2,200 (tax in)
発売日:2008年07月23日発売
TRACKLIST:
1. Is There a Ghost
2. Ode to LRC
3. No One's Gonna Love You
4. Detlef Schrempf
5. General Specific
6. Lamb on the Lam (In the City)
7. Islands on the Coast
8. Marry Song
9. Cigarettes, Wedding Bands
10. Window Blues
<関連LINK>
⇒Band Of Horses Offical Site
⇒Band Of Horses myspace
⇒tearbridge production
