ザ・クロマニヨンズ@赤坂BLITZ 7月5日(土)
ROCK’N’ROLLが持っているDNAで、一番大事な「衝動」と「毒」を満載しているザ・クロマニヨンズ。とにかく、今の世の中、こんなバンドがいなけりゃ面白くならない。
PHOTO:柴田恵理
ROCK’N’ROLLという音楽が誕生して半世紀が経過した。その間にROCK’N’ROLLは、重い病にかかったり、瀕死の重傷を負ったりと、何度もピンチを迎えたが、21世紀の今もなんとか無事に生き延びている。
そんな不死身の音楽:ROCK’N’ROLLをやり続けるザ・クロマニヨンズの「ピッチピッチ チャップチャップ ランランラン」ツアーファイナル。ツアータイトルにも関わらず、雨も上がり、薄日が差し始めた夕方の赤坂BLITZには、ROCK’N’ROLLの楽しみ方を知っているオーディエンスが。どの顔も、今夜が楽しい”パーティー”になる事を察知しているかのように笑顔だ。
定刻の19時を少し過ぎたところで、ザ・クロマニヨンズのライブで御馴染み、開演前の”前説”が黄色い雨合羽姿で登場。ツアータイトル通りのスタイルで”ROCK’N’ROLL“という言葉を連呼。オーディエンスの盛り上がりに併せてツアーオープニングSEが。程なくメンバーが、子供の頃に聴き、唄ったメロディとリズムに併せてステージに。この一見、馬鹿馬鹿しい演出が既にROCK’N’ROLLだ。
PHOTO:柴田恵理
すかさず”クロマニヨン・ストンプ”でザ・クロマニヨンズのツアーファイナルがスタート。3曲目の”あさくらさんしょ”でブルースハープを挟んだ以外は一気に突っ走るステージ。”うめえなあもう”が終わったところでヒロトが「ただいまマーシーはチューニングという、非常に”珍しい”行為を行っています」という”珍しい”MC。”悲しみのロージー”が終わった後にも「水撒き行為は禁止ですが、コレは”ナントカ還元水”なので問題ありません」と”毒”を放ちながら、客席に”ナントカ還元水”らしき液体を撒きちらす。この日も演奏された未収録曲”渋滞”はブルースがベース、それまでの突っ走るナンバーと一線を画す、破壊力と重量感が溢れるナンバーだが、ココでは違う角度からみたザ・クロマニヨンズのROCK’N’ROLLぶりを感じられる。
今年5月にリリースされたシングルナンバー“エイトビート”から後半突入。”歩くチブ”でドラムソロを挟みつつ、またまた突っ走り18曲目の”紙飛行機”で本編終了。アンコールでは、既にCMでお馴染みの某放送局開局55年”Johnny B. Goode”をサラッとやって”レッツゴー宇宙”へ。続いて”くじらなわ”、デビューナンバー”タリホー”で「ピッチピッチ チャップチャップ ランランラン」ツアー、19回目の夜が終わった。
PHOTO:柴田恵理
ザ・クロマニヨンズが演奏するROCK’N’ROLLを目の当たりにする度、思うようにならない世の動きや日々の鬱憤、その他諸々深く入り込んでしまいがちな迷い事の全てが、2万光年の彼方に吹っ飛んでいく。彼らの演奏するROCK’N’ROLLは、演奏する側が圧倒的なパワーを持っていれば、派手な演出や設備、ギターが、リズムが等の訳知り顔の解説、そんなモンは一切いらない事を改めて証明している。彼らの放つテンションに、オーディエンスが同じテンションでついていけばいい。ただそれだけだ。
ROCK’N’ROLLが持っているDNAで、一番大事な「衝動」と「毒」を満載しているザ・クロマニヨンズ。とにかく、今の世の中、こんなバンドがいなけりゃ面白くならない。
TEXT by HI-KA / AD TEXT by NA & MI
----SET LIST---
01.クロマニヨン・ストンプ
02.ギリギリガガンガン
03.あさくらさんしょ
04.東京ジョニー ギター
05.連結器よ永遠に
06.まーまーま
07.うめえなあもう
08.ヒャクレンジャー
09.ゴーロマンス
10.ワハハ
11.悲しみのロージー
12.渋滞
13.エイトビート
14.夢の島バラード
15.キラービー
16.歩くチブ
17.弾丸ロック
18.紙飛行機
アンコール
1.レッツゴー宇宙
2.くじらなわ
3.タリホー
<関連LINK>
⇒http://www.cro-magnons.net/
