Joan as Police Woman Interview@08/04/22 恵比寿LiquidRoom楽屋
「私の音楽のインスピレーションの源は“人生”。自分で色々考えてそこから得てきたものが私の音楽に反映されていると思うの。」
Joan as Police WomanことJoan Wasser。Rufus Wainwright やAntony and the Johnsonsのバンドメンバーとして活躍してきた彼女のソロ作品第2弾の発売に伴い、初来日を果たした彼女にインタヴューしてきました。うっとりしてしまうような美しい容姿とは裏腹に、ビデオカメラを片手に取材陣に対して逆インタヴューをする様子からは好奇心旺盛な姿が垣間見れました。
INTERVIEW:tani(PGS LIVE!)
PHOTO:栗原ちひろ(PGS LIVE!)
―来日自体は今回が初めてですよね?
ジョーン:ええ。初めてよ。
―日本の印象はどうですか?
ジョーン:すごく面白いと思うし、ニューヨークと全く違う文化を感じるわ。なるべく色々な所を歩くようにしているの。例えば買い物に出かけても、物凄く大きな洋服が売ってたりする事なんて面白い事だし。あと、人が多いし色々な物が雑居してる感じがなんかぐちゃぐちゃに見えて、実は凄く理路整然としてる。例えば信号待ちをしている大勢の人達は誰も信号無視をしいないとか、ニューヨークでは考えられないわ。ニューヨークと東京って似ている感じがするけど、全く違う所も沢山あって面白いわ。道端で騒いでいる人もいないし、人が多いのに理路整然としているのが本当に面白いわ。
―6月にニューアルバム『To Survive』が完成して手応えはどうですか?
ジョーン:勿論今回のアルバムは良い作品が出来たと思っているわ。前作ではそれぞれの曲を長期期間の中で1曲を作って他の事をやってまた1曲作って他の事をやってって感じだったの。レコーディングを始めて、通して作ったというよりは、それまで録り溜めてきた物を1枚のアルバムにした形になるわね。今回はレコーディングが始まって終わるまでを通しで集中して臨んだから、より一貫性のある物になったと思うし、自分自身に対してより真っ直ぐな物、ストレートな物を作ったと思っているわ。ファーストアルバムの評価がとても良かったから自分自身、自信を持てたし、その分曲を作っていく中で「こういうプロセスで作らなきゃいけない!」というような枠組みを作らないで、柔軟な形で作れたし。曲と自分の距離感も近かった。
―今回のレコーディングはどれくらいの期間がかかりました?
ジョーン:レコーディング自体は2ヶ月半、ミキシングで1ヶ月半だから全部合わせると4ヶ月くらいかな。
―アルバムを聞いているとアコースティックなサウンドを基調としているのにどこかロックしているというか…。すごくユニークな楽曲が多いと感じました。その辺は自分自身でどう思いますか?
ジョーン:自分で意識してこういう形にしようと思ったことは無いけど、やっぱり自分が作る音楽は、"自分が聞きたいと思える物"、"自分が好きだと思える物"っていうのが自然と自分の音楽に現れてくると思うの。私はアコースティックな音楽も好きだし、ロックも好き。実験的な音楽、例えばジャズであったりソウルであったり。そういう物も好きだわ。こういった自分の好きな物が混在した中で自然と湧き上がるものを形にしていくと、自分の音楽になっている。そこにクリエイティブな要素が反映されてくるんじゃないかな。
―今回のアルバムではRufus Wainwright、元JAPANのDavid Sylvianと一緒に仕事をされたようですがその作業はどうでしたか?面白いエピソードなどがあったら教えてください。
ジョーン:元々自分がRufus Wainwrightのバンドにいたし、彼とは付き合いが長いから一緒に作業していて、とてもお落ち着くわ。David Sylvianに関しては彼の弟がレコーディングする際に彼が歌えない分David Sylvianが歌詞を書いて曲を作ったわ。その時はDavid Sylvianからレコーディングに参加してほしと頼まれてっていうのがきっかけだったかしら。「レコーディングの時に人が足りなかったら呼んでよ!」て言われた事があったから今回のレコーディングに参加してもらおうと思った。そういえば彼の弟の名前が思い出せないわ…。
Rufus Wainwrightに関しては彼の音楽をよく知っているので、彼はオペラが好きだからアリアのような曲を作って参加してもらったの。実はその曲、Rufus Wainwrightのキーよりも高めの音域で作ったの。少し高めな分、気をつけないと彼のいい声が出ないけど。人っていうのは自分が出しやすい音域で歌うより少し頑張るくらいがよりエモーショナルな歌になると思って、あえて高めに作ったのよ。その結果、この曲では彼の歌声が生きているわ。
―ご自信も日本のCMのイメージソングに起用さましたよね。近年そういったシンガーソングライターが活躍していますよね。そういった事についてはどう思います?
ジョーン:元々CMの曲ということでカヴァーソングを歌ったの。ロンドンで時間を作ってレコーディングしてそれをCM会社に送ったんだわ。(少し考え込んで)
あ、思い出した!さっき思い出せなかった弟の名前はsteve johnsonだわ!(笑)
CMの話に戻ると、ビデオを撮影してくれた女性の監督が日本でエキシヴィジョンをやってそこでDavid Sylvianと彼女が一緒に映っている映像を美術館で放映していたの。それとsteve johnsonはアルバムのプロモーションでちょっと前に日本に来ているはずよ。その時にDavid Sylvianと一緒に歌っているのは私なの。
―ちなみに依頼が来たときは日本の会社から依頼が来たのですか?
ジョーン:どういう敬意かわからないけど日本側からの依頼だったわ。確か三菱だった。たまたま私のアルバムを聞いて依頼してくれたみたい。
―今までに多くのアーティストとセッションしてきたと思いますが、一番偉大だと感じたアーティストは誰ですか?
ジョーン:例えばRufus Wainwright、Antonyとかどちらとも長期的に仕事をしてきて2人とも素晴アーティストであって2人とも違う魅力があると思うの。彼らは自分の音楽を追求している。2人とも尊敬しているわ。
―音楽以外でインスピレーションを受けるものはありますか?
ジョーン:ええ。基本的には音楽そのものが自分の音楽のインスピレーションの源とはなっていないかな。インスピレーションとなっているのは"人生"であったりするわ。私は人間観察が好きなの。そこにある原動力はなんなのだろとか?どうしてこの人はこういう行動にでるんだろう?とか。人間が持つ原動力といったものを掘り下げていくのが凄い好き。外を見て他の人を知ることが自分を知ることになるし。自分で色々考えて、そこから得てきたものが自分の音楽に反映されているんだなと思うの。
―では最後に日本に来てやりたい事があったら教えてください。
ジョーン:逆に何をやったらいいと思う?(笑)日本に来て食べたことの無い物を食べてみたいわ。夜中の3時頃から明け方にかけて散歩したのも楽しかったわ。
―なるほど。お寺巡りなんかも良いですよ!では今日はありがとうございました。
<DISC>
『Rufus Wainwright やAntony and the Johnsonsのバンドメンバーとして活躍してきたJoan as Police Woman。アコースティックなサウンドの中にソウル、ジャズ、ロックといった多種多様な表情の楽曲が詰まったセカンドアルバムがついに完成!』
Joan as Police Woman/ 『To Survive』
ジョーン・アズ・ポリス・ウーマン / トゥー・サヴァイヴ
品番:HSE30197
販売価格:¥2,490 (tax in)
発売日:2008年06月25日
01.Honor Wishes(featuring David Sylvian)
02.Holiday
03.To Be Loved
04.To Be Lonely
05.Magpies
06.Start Of My Heart
07.Hard White Wall
08.Furious
09.To Survive
10.To America(featuring Rufus Wainwright)
<関連LINK>
⇒Joan as Police Woman MySpace
⇒Hostess Entertainment サイト
