Asian Dub Foundation Interview@08/02/13 Traffic
「感触が大事だね。自分たちがピンと来るものでないといけないし。アレンジにしてもそうだし、歌詞の内容もね。”これだ!”っていう手応えが大事だよね」
INTERVIEW:土肥宗平
PHOTO:tani(PGS LIVE!)
―自己紹介を簡単にお願いします
チャンドラ:Asian Dub Foundationギターのチャンドラです。
―今回日本に来るのは何回目ですか?
チャンドラ:10回目だよ。
―プロモーション来日も含めてですか?
チャンドラ:そうだね。ツアーやフェスでは8回程来ているのかな。
―日本にはかなりの回数来ていますが、日本の国の印象ってどんなものでしょうか?
チャンドラ:日本に来る度に凄く楽しい経験ができているね。見るものも凄く新鮮だしエネルギーで溢れているよね。6回目、7回目になってどんどん新しい面を発見出来ている感じもするしね。東京だけじゃなく大阪や福岡、特に京都に行けたのは凄く嬉しかった。それに日本という国は色に溢れているから滞在していて全く飽きさせないしね。
―まず昨年リリースされたベストアルバム『Time Freeze 1995 / 2007』についてお聞きします。どうして昨年のあのタイミングでベスト盤をリリースされたのでしょうか?
チャンドラ:それまで13年の間5枚アルバムを出して来て、休む間もなく活動してきたから自分たちのやった事を振り返るのに凄くいい時期だと思ったし、実際やってみて凄くやってよかったという気持ちになったんだ。昔の音源や映像を見たり、埋もれてた曲を掘りかえしてって言う作業はやっていて凄く面白かったしね。
―選曲はするのに何か基準ってあったんですか?
チャンドラ:皆が知っているヒット曲は当然入れるべきだったから選曲は大変じゃなかったね。他に入れたかったBサイドの曲やリミックスの音源を決めるのは大変だったかな。チャックDとコラボレーションした未発表曲っも収録したかったし、そういう感じで選んでいったら何曲か入りきらなかったものもあったんだ。今までのアルバムに入れられなかった曲を入れるって言うのも大事な事だと思ったから結構考えて選曲したんだよね。
―それじゃあ、ベストと言うよりもディスコグラフィーという意味合いが強かったんでしょうか?
チャンドラ:そうだね。まさにその通り!さっき言ったチャックDとの曲もそうだし、他のコレボーレーションとかも入れたかったんだよね。ただのBEST HITS!!って感じにはしたくなかったんだよ。
―以前のヴォーカルのディーダーが参加している新曲もありますよね?
チャンドラ:彼に『一緒にやらないか?』って言ったら『おぉやるよ』って凄くシンプルに話が進んでね。別に大掛かりなものではなかったし。ごくごく自然な事だったね。
―なるほど。それじゃあ今回の新作『PUNKARA』が日本では3月にリリースされますが。前作からプロデュースや作曲の面で何か変わった事はありましたか?チャンドラ:『Tank』とは全く違った作品になったね。今回はバンドで一緒にプレイする割合が多いし、プログラミングがドラム周りのことを覗けばかなり減っているしね。それに対して生楽器の割合が凄く増えているよ。それに今回はラップよりも歌モノのパートが凄く増えたよ。とにかく生楽器、歌でどこまで出来るのかって言う所に今回は凄くこだわったね。
―Asian Dub Foundationの楽曲は雑食性の高い楽曲とポリティカルなメッセージの絶妙なコンビネーションによって出来上がっていると思うのですが。楽曲を作成する際には何に1番重点を置いているのでしょうか?
チャンドラ:まず、感触が大事だね。自分たちがピンと来るものでないといけないし。アレンジにしてもそうだし、歌詞の内容もね。”これだ!”っていう手応えが大事だよね。あと音楽と歌詞が合っているかとうことも大事だね。音楽が歌詞を生かし、歌詞が音楽を生かすわけだからね。あとは色々なサウンドを入れる上での空間があるっていうのも凄く大事に思うね。
―曲はどのような行程を経て制作されるのでしょう?大所帯のバンドなのでその辺が気になります。誰かがリーダーシップをとって制作されていくんですか?
チャンドラ:それって審判のような人ってこと?(笑)曲によって誰かが率先してリーダーシップをとる事は多いね。でもどの曲も皆で同じ部屋にいるわけだし、みんなで意見を出し合うよ。
―なるほど。HPに掲載されていた、『The ADFED』について聞きたいのですが、メンバーの誰が中心になっているものなんですか?
チャンドラ:『The ADFED』は裕福でない家庭に育った若い人たちが音楽に触れる機会を提供するという意味で始まったワークショップなんだ。そこで音楽を教えたりすることが目的の団体だよ。Asian Dub Foundationの中の何人かのメンバーは凄く積極的に取り組んでいたんだよ。僕自身は最初そんなに積極的じゃなかったんだけど、最近は以前より関わるようになって、特に歌詞を書くワークショップに力を入れているんだ。例えば書かれた歌詞を見てそこで何を伝えたいのか、どういう風に伝えたいのかということを掘り下げるんだけど。それをやってみて凄く面白かったし、意味があると思ったんだよ。
―日本では馴染みがあまり無いので聞きたいのですが、ワークショップっていうのは学校みたいなものなんですか?
チャンドラ:そんなに堅苦しいものじゃなくて、何か作っている子がいたら手伝ってあげるって感じかな。(※日本で言う児童館の様なものらしいのですが、対象は十代以上の若者。)
―今の話にもあったのですがAsian Dub Foundationは歌詞に込めるメッセージを大事にしてらっしゃいますよね。歌詞を書く時のアプローチについてうかがってもいいですか?
チャンドラ:言葉を縫い合わせるんだ。例えば新聞や雑誌で目にしたフレーズを携帯とかコンピューターにためておいてそれを取り出して縫い合わせるんだ。例えば『Burning Sence』の最初のバースは3つの別々の歌詞をつなぎあわせて1つにしているんだ。それは自分にとっては違う所から来たフレーズなんだけど。曲のイメージが明確に見えていれば別々のフレーズでも使う事ができるんだ。
―なるほど。
チャンドラ:似た例があるんだけど、僕は人との会話をサンプラーのように覚えておいて後から引用するってこともしてるんだよ。僕の弟がインドに言って帰って来た時にインドの言葉で『心配するなよ牛になればいいんだ』っていう言葉を良く使っていてね、それが印象的でさ。『Super Power』っていう曲でそのフレーズを使っているんだ。あと、新聞の見出しで『ほとんどの人が真実を新しい嘘のつき方だと思っている』というフレーズがあってそういうのも使っているんだ。あと、『Speed Of Light』という曲では、アニーナという女性シンガーが元々アラビア語の歌詞の部分に英語の歌詞を入れようと思っていたんだけど、彼女はアラビア語とフランス語しか喋れないんだよ。だからアラビア語の歌詞をまずフランス語に訳してそれを英語にするっていう方法をとっていたんだけど。その行程の中で表現が独特になっていった部分があってね。それをいきなり冒頭にそのまま使ったりもしたし。彼女が『我々は高層ビルを高く建てすぎる』と訳した詞のイメージを膨らませたり。とにかく歌詞を作る過程の中で受けたものに対してインスパイアを凄く受けているんだよ。
―あなたが詞を書く時にはどのような見地から歌詞を書かれているんですか?例えば大きな問題に対しての問題提起であったり、自分一人の個人的な意見だったり、多くの人を代表しての意見を反映した歌詞だったりすると思うんですけど。
チャンドラ:アルバムの中の曲によってそれは違うんだけど、君の言ったように疑問を投げかけるものもあるし、自分の感じている物を表現している曲もあるよ。例えば『Target Practice』では自分の住んでいる地域で凄く深刻化している銃の問題について、そういう事が起きているっていう状況を描いていたりするし、『Speed Of Light』は都会に住みながら大自然の砂漠を夢見る自分の気持ち、『Stop The Bleeding』は鬱の状態からどうやって抜け出すのかって言う自分の気持ちを歌詞にしたりもしたね。
―フジロックには何度も出演されていますが、その時感じた印象はありますか?Asian Dub Foundationのイメージと自然の中でのビッグフェスであるフジロックは相性がいいと思うのですが。
チャンドラ:世界のフェスの中でも最高峰のフェスだと思うね。運営面においても、サウンドに関してもね。Asian Dub Foundationがプレーする時は雨の時が結構多かったんだけど、それでも素晴らしい演奏が出来たんだ。イギリスのフェスでは雨が降ると台無しになってしまうことが多くてね。フジロックは毎回ラインナップもすばらしいと思うし、面白いライブが沢山見れるのは本当に興味深いね。
―ちなみに出演したフジロックの中で1番印象に残っている年はありますか?
チャンドラ:2005年だね。毎回凄く良いんだけど、2005年の時は本当に良いライブができたんだ。初めて出演した1998年はもう10年も前だけど、とにかくサウンドの良さにとにビックリしたんだよ。
―日本のアーティストでDRY&HEAVYとは親交が深いと思うのですが、彼等と出会ったきっかけはなんだったんですか?
チャンドラ:彼等やaudio activeを手がけている関係者の人間を通じて知り合ったんだけど。DRY&HEAVYとは何回か共演もしているから、横のつながりって感じだね。
―その他に日本で注目しているアーティストはいますか?
チャンドラ:DUB AINU BANDだね。それとcorneliusや、ダモ鈴木。あ、あとBoom Boom Satellites。
―今後の予定を教えてくださいますか?
チャンドラ:来日ツアーを予定してツアーるよ。その後も世界各国ツアーするよ。
―今日はありがとうございました。
今回サインを2枚頂きました。
プレゼント応募はPGS会員の方優先とさせていただきます。
(応募と同時に会員になるのも可)
尚、当選の発表は発送をもってかえさせていただきます。ご希望の方は住所・氏名・電話番号・希望商品(Asian Dub Foundation サイン色紙)をご明記の上、下記応募フォームよりご応募下さい。締め切りは2008年4月20日まで。PGSへのリクエスト等ございましたら合わせてご記入下さい。
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<DISC>
「日本先行で発売する、ADF3年振りの6thアルバム!Iggy PopのThe Stooges時代の代表曲「No Fun」をADFがカバー!しかもIggyPopも自らボーカル参加! 」
Asian Dub Foundation / 『PUNKARA』
レーベル:Trafic
品番:TRCP-20
販売価格:¥2,520(tax in)
発売日:2008年03月26日発売
1 Super Power
2 Burning Fence
3 No Fun (feat. Iggy Pop)
4 Speed Of Light
5 Ease Up Caesar
6 S.O.C.A.
7 Target Practice (New Ver.)
8 Radar
9 Altered Statesman
10 Bride Of Punkara
11 Stop The Bleeding
12 Awake/Asleep (ボーナス・トラック)
<LIVE情報>
ADFがTHA BLUE HERBをゲストに向かえ待望の来日ツアー決定!
■来日公演決定!(VERY SPECIAL GUEST: THA BLUE HERB)
東京: 6/1 STUDIO COAST
名古屋: 5/29 クラブクアトロ
大阪: 5/30 なんばHATCH
Info: BEATINK: 03-5766-6571 www.beatink.com
INFO:SMASH03-3444-6751
<関連LINK>
⇒Asian Dub Foundation Official site
⇒Asian Dub Foundation Trafic site
