PGS LIVE!LONDON特派員から現地の生リポートが届いた!

言霊というものが存在するのであれば、彼の声でそれが成立するのではないだろうか?

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The Stone Roses、Oasisを生み出したマンチェスター出身のJim Noir。日本でも2006年に彼のアルバムが発売されているので、彼を知っている人も多いだろう。先日彼の2ndアルバム発売に先駆け、ロンドンでライブが行われた。

赤い照明の中登場したJim Noirは、余りにも普通過ぎて、一瞬スタッフかと思わせられた(すみません!)。しかし、それほどまでに自然なのだ。いい意味で、当たり前に音楽と接している。そして、実に穏やかに、しかもロンドンでは珍しくぼほ時間通りに、ライブがスタート(この辺りも、彼の律儀さを感じましたが)。イエーイ、マンチェ、ロッケンロー!!何て雰囲気とは真逆に、会場の雰囲気もとっても緩やか。観客の年齢層も実に様々。個人的な印象として、マンチェスター出身の人は”The 男!”ってイメージだったが(全く我ながら何とも貧困な発想…)彼は、彼の曲と同じようにどこまでも穏やかで、果てしないベタ凪の海のようだった。

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1曲目から新曲を披露。前のアルバムの曲に比べサイケ色が色濃くなったように思えた。Jim Noirの演奏もさることながら、彼の声の素晴らしいこと。言霊というものが存在するのであれば、彼の声でそれが成立するのではないだろうか?このライブで一番印象深かった曲は”All Right”(My Spaceで試聴できるので、是非とも聴いてみて下さい)。曲の感じはどこまでもHappyなのに、それに反して実際はどこかに暗い陰が隠れており、詩的に感想を言えば、春に憧れる秋、もしくは太陽光ではなく月の光を浴びて育つ植物、と言ったところか。
曲間に、必ず何かオーディエンスにはにかみながら話しかける彼は、とってもキュートで、演奏中とそのギャップに、ロンドンの女子もメロメロ(死語)であったことに間違いないだろう。
曲がすすむにつれても、会場の熱気は人肌より少し高めではあるが常に一定に保たれていた。どこまでも心地よく、こんな不思議な空間でのライブは初めてで、正直少し戸惑いもあったがロンドンの懐の深さを垣間見たような気がした。
Eanie Meanyは彼の1stアルバムに収録されているが、今日の演奏は全くそれとは違う曲に聴こえた。その骨組みは同じなのだが、それを覆う物は別物であり、こういったこともライブの醍醐味の一つであろう。

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Jim Noirのライブは決して激しくはないが、情熱が欠いているわけではない。むしろその情熱とうまく付き合い、コントロールし更に上を目指している。そしてそんな彼の姿勢、彼の世界にオーディエンスが引き付けられるのである。そうなのだ、実際にライブを見ると、彼の世界に誘い込まれていくのが分かる。彼等が力任せにオーディエンスを引き込むのではない。彼等はただ自らの世界の入り口を開くだけであり、オーディエンスは自ら選んでその世界に足を踏み入れるのだ。

Jim Noirのライブは、私がロンドンで見たライブの中で一番ピースフルなライブであった。彼の音楽、彼の曲はそこにあるのが不動の事実であり、また自然であり、そして我々の一部になった。

TEXT&PHOTO:伊藤麻貴

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⇒オフィシャル
 
⇒The Borderline

⇒ライブ動画(おまけ)
 
 

Posted by takamoto at 2008-01-26 22:44