緊急レポートが飛び込んできた。ロンドンの特派員からなんとBabyshamblesの12月17日に行われたRHYTHM FACTORY (ロンドン)での生レポートです。緊張感漂う現地レポートをお届けする・・・

『糸がぴんと張られたような緊張感というのとは違い、自分の愛用のものを擦り切れるまで使い込む、それがいつ使えなくなるかという様な不安感、不安定さがあるのだ。しかし、そんな不安定さの中、確実に「今」を駆け抜けているバンドであった。』

TEXT&PHOTO:伊藤麻貴(LONDON PGS LIVE!特派員)

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もはやこのバンドについては説明不要であろう。-Pete Doherty率いるBabyshambles-ロンドンにいるのにこのバンドを見ないわけにはいかない!!と、仕事の後の疲れよりもミーハーな心が勝って意気揚々とライブハウスに向かった。
しかし、第一に本当にこんな小さな会場にBabyshamblesが現われるのか?無事にライブはとり行われるのか?…と様々な不安と葛藤しながら彼等を待つ。

勿論、観客の目当てはBabyshambles一点(と言う空気がむんむんに伝わってきた)だが、前座も中々面白かった。私が行ったときは既に何組かプレイが終わっていたが、それでもBabyshamblesが出てくるまで3組のバンドを見た。その中でも印象的だったのが、No Picassoと言うバンドである。曲というより、何と言うかアクション(?)が印象的だったのである。真ん中で見ていた客が、Babyshamblesを待ちきれずこのバンドに野次やらビールやらを投げかけ、一見一色触発な状況で冷や冷やして観ていたのだが、何とこのバンドのヴォーカルは、そんな客に自分等のビールをあげ、ウインクで対応。更に罵声が飛んでも投げキスで応えるという…懐の深さを感じずにはいられなかったのと同時に、何だか非常に感心したわけです。いやー素敵だ、そんな対応…。

会場の期待が最高潮になった深夜1時近く…遂にBabyshamblesが登場!!!!!と思ったら、いきなり照明が落ちる。この時は本気で「え?もしかして終わり?演奏するの嫌になったとか?」と心配になった。結局この照明が落ちたのは演出なのか、本気で壊れたのかすらももはや謎。しかしながら真っ暗な中、フラッシュが飛び交う光景は、怪しさすら感じた。そのまま、ライブが雷のように始まる!ほ…本物のPete Dohertyだぁ…とおのぼりさん状態。思えば彼を見るのはTHE LIBERTINESが日本に来日したとき(私が大学2年生の時かぁ)振りだから…●年前以来か…。

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暗闇の中で、最終的には蛍光灯1本の光の中で、彼等は演奏を続けた。そんな不十分な光の中で彼等の存在をひしひしと感じた。むしろ光なんてさして重要ではなかった。それは単に音楽という枠を超えているように思えた。

観客も1曲目から全力で参加する。もう何もお構いなしで、まさにこの瞬間を楽しんでいるといった感じだ。Peteが動けば観客も動く、Peteが飛べば観客も飛ぶ、Peteが…(以下略)、といった感じで、彼のカリスマっぷりを目の当たりにした。

こんなことを言ったら、ファンの方に申し訳ないのだが、正直言って私はBabyshamblesのファンではない。その分冷静にライブを見ることが出来た。しかっしPete、彼の音楽センスのよさは何であろう?体に音楽が染み込んでいるようで、彼と共に音楽があるのだ。無駄にがっつくわけでもなく、客と共に楽しもうという変な媚もなく、非常に自然なのだ。はっきり言ってしまえば、ライブ全体のクオリティーは高くない。流石!と思わせた直後にいきなりぐだぐたになったりとムラがある、凄く不安定なライブなのである。糸がぴんと張られたような緊張感というのとは違い、自分の愛用のものを擦り切れるまで使い込む、それがいつ使えなくなるかという様な不安感、不安定さがあるのだ。しかし、そんな不安定さの中、確実に「今」を駆け抜けているバンドであった。ぎりぎりの「際」を彼等から伝わったきた。そのリアルさ、刹那さが若者に支持されている要因の一つではないか。

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何故数多くあるバンドの中で、彼等があんなにも支持されているのか、少し理解できたような気がした。Babyshambles-彼等は音楽性そしてその存在感が、間違いなく今のロンドンのシーンの代名詞となっていた。日本でも彼等のライブを見てみたいと思う反面、彼等はロンドンの空気が一番似合うなとも思わずにはいられなかった。

⇒Babyshambles goods

⇒No Picasso

⇒Babyshambles

Posted by takamoto at 2007-12-25 13:15