"次"に来るべきメタルバンドの貫禄十分なステージだった

Bullet for My Vallentineを初めて聞いたとき、僕は"Metalicaの次"となるべきバンドの存在を感じた。デビューアルバムの"The Poison"はそれほどに完成度の高いアルバムだった。

あれからもう二年がたった。彼らの新譜もなかなか出ず、来日も延期されていたということもあり、この日のShibuya-AXはおそらく、待ちくたびれたであろうファンたちに埋め尽くされていた。
1Fのスタンディングに入っていくとまず目に入ったのはメタルT着用の長髪たち。Slayer, Venom,Childlen of BodomそしてもちろんBFMVも。メタルのライブに欠かせない彼らの姿を見ると、自然とテンションが上がってくる。
周りを見渡すと、意外と女の子の姿が多かった。単なるメタルにとどまらない彼らの音楽性か、はたまたVo.マシューの容姿のおかげか。
そんなことを思っていると開演時間がやってきた。が、なかなか始まらない。音楽の切れ間のたびに歓声は大きくなり、既に熱気に満ちてきた頃、会場に"Intro"が流れ始める。次第にメンバーも姿を現してくると、SEなどほとんど聴こえない。
シンバルのカウントから始まった一曲目"Her Voice Resides"は圧巻だった。それまでの待ち時間を帳消しにするよう、観客は乗りに乗った。早くもサークルピットができ、Diveする人も続出。激しい低音が鳴り響き一曲目から最高潮である。
この一曲目の彼らの姿は、またもやMetalicaを重ねてしまった。一曲目のSEから始まる"Blackend"でライブをはじめる王者Metalicaを想起させる、それほどまでに貫禄の有るライブの幕開けだった。

BFMV1
PHOTO:Yoshika Horita

続いて"Hand of Blood" "Suffocating Under Words of Sorrow (What Can I Do)""All These Things I Hate (Revolve Around Me)"と案の定"The Poison"からの曲が続く。やはりいい曲たちだ。演奏もうまい。だが、何かが足りない。そんな気がしてきた矢先…
新曲をやる。そんなMCで会場はライブ開始時以上の盛り上がり。そして始まった新曲は、かなりスラッシーな疾走系で、もう周りはただモッシュするばかりの人の流れ。次作もかなり期待できそうだ。
その後も途中で客をあおったりと、かなりいい感じで進んでいく。
なんといってもこの日のハイライトはMetalicaの"Creeping Death"だろう。正直言ってしまえば、"The Poison"の曲はもう聴きまくったし、ライブも映像も見た。新曲はちょっと乗り切れない所もある。このタイミングで、観客はほとんどみな知っているだろうこのカヴァー曲は秀逸だった。
Die!!Die!!は大合唱だ。

BFMV2

PHOTO:Yoshika Horita

そして"The Poison"の曲に戻り、最後は"Tears Don't Fall"で綺麗に締めくくった。
この日のライブは、新譜へのつなぎとしては最高の出来だったと思う。若干低音が聞きすぎでせっかくのメロが生きてないとか、思うところもあるが、彼らには本当に期待している。王者Metalicaの次はこいつらだとも感じている。一刻も早く新しい彼らの2ndが聞きたいものだ。

ちなみにMetalicaの2ndといえば”Ride the Lightning”でありこの日に彼らのやった”Creeping Death”もここからの選曲だが、ライブ後の渋谷はまさに激しい雷雨に包まれた。それは彼らの演奏が呼んだものだったのかもしれない。ともかく次作への期待がより高まる、そんなライブだった。

⇒Bullet for My Vallentine GOODS

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Posted by takahara at 2007-09-04 18:21