3/9 MATT BYRNE(マット・バーン)【HATEBREED/Dr】インタビュー@ロードランナー・ジャパン
2007年3月9日(金)@ロードランナー・ジャパン・オフィス

2001年に行われたOZZFESTのUS版ツアーの途中から加入したドラマーのマット・バーン。今やHATEBREEDのサウンド面では欠かせない存在となった彼にインタビューしてきました!インタビュー前日に原宿アストロホールでの公演があったため、急遽参戦したんですが、ジェイミー・ジャスタ(Vo)はもちろんのこと、他のメンバー、特にマットのパワー&安定感あるドラミングに目耳が留まりました。ドラマーを目指したきっかけなど、あまり耳にする機会のない話も聞いてきましたよ。

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---一昨日大阪、昨日は原宿で公演を行いましたが、ファンの反応はどうですか?

MATT:今回で4回目か5回目の来日なんだけど、来るたびにどんどん反応が良くなっている感じだね。皆ちゃんと歌詞を覚えてるし、首を振ってくれたり、拳を振り上げてくれたり。日本のファンは凄く俺らを受け入れてくれるし、尊敬もしてくれるから最高だよ!!

---日本のファンは曲間に大人しくなったりする傾向があるんですけど、昨日の公演なんかは曲をやってない間もずっと歓声があがってましたね。

MATT:オーイェー!嬉しかったよ。そういえばどこだったか忘れちゃったんだけど、以前の来日でクラブの中がゴミ一つ無くて、しかもグランドピアノとかが置いてあって「こんな綺麗なところでハードコアのライヴが出来るのか?」って思った時があったんだけど、いざ自分らのサウンドチェックになったらピアノもどけてあって、実際ライヴも物凄く盛り上がったんだけど、いざライヴが終わったと思ったら、またゴミ一つ落ちていないグランドピアノが置いてあるあの綺麗な空間に戻ってたんだ。驚いたね。アメリカでは絶対そんなこと無くて、ビール瓶がそこら中に落ちてたりとかゴミがぐっちゃぐちゃになってたりとかするんだけど、日本ではそういうことは全然なくて、ライブでは凄く盛り上がるんだけれども、終わったら礼儀正しく帰るしね。そんな日本人の環境に対する姿勢を尊敬するし大好きだよ!

---前回の来日は去年のLOUD PARKでした。ハードコアのキッズよりも、どちらかというと多くのヘヴィメタル・キッズの前で演奏したわけですが、ハードコアのファンとの反応の違いなんかは感じましたか?

MATT:メタルのファンが多いってことは行く前から分かっていたし、自分たちが純粋なメタル・バンドじゃないことも分かってたんだけれど、それでも自分たちのショーが一番盛り上がったんじゃないか?ってくらいだったよ。だって真ん中から別れて二つのモッシュ・サークルが出来ていてそれが凄い巨大だったんだぜ!こんなにアグレッシヴに皆が参加してくれたのは日本ではこの時が初めてだったんだけど、自分たちがどんな状況でも、ハードコア、ヘヴィメタル関係なく皆を盛り上げられるんだっていう証明になったし、自信にもなったよ!

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---最新アルバム『スープレマシー』がリリースされたのは昨夏ですが、今振り返ってみてどう感じますか?

MATT:アルバム発売前なのにネットで音が漏れちゃったんで最初は凄くムカツいちゃったんだ。それはともかく、どんどん自分たちも良いアルバムを作っているなって気はするね。現在もまだツアーの真っ最中なんだけど、どこに行っても新作からのリクエストを貰うしね。けど未だライブでやっていないナンバーもあったりする状況なんだ。特に日本のファンは新作からの曲も問題なく受け入れてくれるし、『スープレマシー』でやったことは間違ってなかったんだなって確信をもったよ。

---『スープレマシー』ではよりブルータルなサウンドになってますし、速さ、重さなどが重要なこの手の音楽においてドラムは最も重要な役割を持っていると思います。ライヴにおいて、そしてレコーディングにおいてドラミングに関して心がけていることはありますか?

MATT:まずライヴとレコーディングでは全く違うね。もちろんレコードでも出来るだけブルータルでヘヴィでラウドにするんだけど、同時に洗練された部分も出したいと思ってるんだ。あえて必要以上のパワーを出さないように抑えたりとかね。だけどライヴとなると皆に見せるものだし、ショーなんだからレコーディングでは抑えてるものを開放して、激しさもより出すし、オーディエンスが求めてるものだけじゃなくて、自分の腕の見せ所的なところとか余分なものまで出している感じだね(笑)。

---プロデューサーは前作(『ザ・ライズ・オブ・ブルータリティ』)に引き続きZEUSSですが、彼のプロデュースはどうですか?

MATT:プロデューサーではなかったけど『パーシヴィランス』(前々作)でも彼はエンジニアをやっていたし、そもそも彼とは長い間の知り合いだったんだ。彼は同じ地元のバンドにも在籍していたし、自分たちが成長していくなかで彼もプロデューサーとして成長していった感じかな。まぁ今のHATEBREEDの音を創り出してくれたのも彼のおかげというところも大きいしね。人間的にも凄くいい奴だし、自分たちが何を求めているかも分かってくれているしね。どちらかが無理矢理やらせたりってことはないし、良い仕事仲間だって感じるよ。次のアルバムももちろん彼を起用することは考えてはいるんだけど、それはまだちょっと分からない段階だね。

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---辛い話題かもしれませんが、去年オリジナル・ギターのルー"ボウルダー"リチャーズが亡くなってしまいましたが、彼になにがあったんですか?

MATT:実はバンドの皆と話し合った結果、この事はあまり話さないようにしようと決めたんだ。ルーとは亡くなる前から長い期間、話しもしてなかったんだ。脱退の際も彼が自分から脱退したいと言ってきたし、個人的な問題を抱えてて、それがこのような結果になってしまったんだと思うよ。誰の身に起きてもそうだけども、凄く残念なことだよ。

---それでもバンドとしては新しくフランク(Gt)が加入して、ツインギターに戻ってよりパワフルになりましたね。

MATT:そうだね。ルーが抜けてから4年くらいは4人編成でやってたんだけど、その時はそれで満足していて誰か入れようなんて全然思わなかったんだけど、今回『スープレマシー』っていうアルバムを制作するにあたって、レコーディングに関しては色々な作業でなんとかなるけど、ことライヴとなると「アルバム同様の音を出すのが凄く難しいんじゃないか?」って話になって、「じゃぁもう一人ギターを入れなきゃいけないんじゃないか?」ってことになったんだ。で、どういう人がいいか色々な名前は出たんだけど、フランクは昔からの友人で、俺らのツアーの時も一緒について廻ってたような状況だったんで、彼ならいろんなハードコア・バンドにも在籍してたし、第一候補の可能性として考えていたんだ。ただその時ちょうど彼がTERRORに入っていたんだ。だけど、彼は状況に満足してなかったような感じだったから、話を持っていったら「是非やりたい!」って。で、ちょうど俺らは『スープレマシー』のレコーディングに入ってたんで、俺らがレコーディングしている間に、フランクは今までのナンバーを全部覚えるっていう感じで、レコーディングが終わってツアーに出るってときに準備万端のフランクと一緒にツアーに出たんだ。

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---なるほど。では話は替わりますが、MATTがドラマーになろうと思ったきっかけを教えてください。

MATT:まずうちの家系なんだけど、父は芸能人っていうか、寄席みたいな感じで巡業をしていたんだけど、母親の弟、つまり叔父さんがドラムを叩いていて、それが俺自身がドラムを触るきっかけになったわけさ。でもその後にギターをやりたくて始めたんだ。そしたら、教会のおばさんがちょうどギターを教えていたから習ってみたのさ。ただ彼女が教えてくれるのはアコースティックギターだったんだ。「俺はヘヴィメタルがやりたいのに!」って思いながらやってたんで全然上達しなかったんだよね(笑)。で、やっぱりドラムの方がいいかなって気持ちが揺れ動いてるところに、先の叔父さんがドラム・スティックやキットなんかをくれると言ってきて「やりたいんだったらやってごらん。でもやるには条件がある。」って言われてね。その条件っていうのがキチンとレッスンを受けることだったんだ。そうしないとドラムキットをあげないって言われたしね。それで早速ドラムのレッスンを申し込んで習うことにしたんだ。そしたらそこの先生が凄く良くてね。まずはもちろん基本を全部教えて貰ったんだけど、レッスンの後半に入ると自分の好きなようにやっていいって感じだったんだ。例えば自分が叩きたい曲を持っていって、それを教えてくれるみたいにね。それを5年位やってたかな。それが自分のドラム人生には重要なことだったね。今その先生は引越しちゃって、当時はインターネットも今みたいに普及してなかったこともあって連絡も全然とれてないんだけど、いつの日か連絡がとれたら「俺はここまでこれたよ!」って報告したいんだ。

---そうだったんですか。是非機会があればサイドプロジェクトでMATTのヘヴィメタル・ギターを聴いてみたいですね。

MATT:NO~~~~!(笑)。12歳のときに全然違う音楽をやらされそうになったからもう嫌になっちゃったんだよね(笑)。まぁでもその時に比べれば少しは腕をあげたんじゃないかな?とは言っても実際にはね~、無理ってもんだよ(笑)。

---(ちょうどインタビュー時にMATTが着ていたSTAR WARSのTシャツを見て)STAR WARS好きなんですか?

MATT:(笑)。一番ってわけではないけど、まぁ好きな映画の一つではあるね。地元でTシャツ会社をやっている人がいて、プロモーションにこのTシャツを作っていて、2~3枚貰っちゃったんだ。なによりこれ着てたらジョージ・ルーカスの知り合いに見られるかも知れないだろ(笑)。

---音楽の話に戻りますが、普段はどんな音楽を聴いてるの?やっぱりハードコアとかヘヴィメタル?

MATT:15年間毎日この手の音楽を叩いているし、家に帰ってもバンドのメンバーと一緒にヘヴィな曲をジャムったりするから、自分一人でいるときや車を運転している時なんかは、もっとライトな大人しめの音楽を聴くね。ファンクやジャズとかはドラムが凄くてよく聴いているし、あとは驚くことにカントリーなんかも聴くね。でも、そういったのもしばらく聴くと飽きちゃうんでまた違うものを発掘して聴いてるって感じだね。I-PODには色んな曲が入っていて、それこそマイルス・デイヴィスからメタリカまで色々入れているよ。

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---それでは、そろそろ時間のようなので今後の予定を教えてください。

MATT:日本の後はハワイに行って一公演、その後はロサンゼルスで一回やって、サンディエゴ、そしてテキサスetc...。3週間オフのあと、ヨーロッパやイギリスでツアー、そして5月にはヘッドライナーとしてTERRORやGOD FORBIDとかと「MONSTERS OF MAYHEM 2」に出るよ。6月になるとヨーロッパでフェスティヴァルが始まる時期なので、それらに参加する予定もあるね。

---まだまだツアー続きますね。

MATT:まぁそれが俺らの生き方だからね。コンスタントにツアーはやるよ。

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---最後に日本のファンにメッセージを。

MATT:言いたいことが一杯あって何から言っていいのか分からないけど、とにかくサポートしてくれてありがとう。今回すぐに日本に戻って来れて良かったよ。次の来日はいつになるか分からないけど、このまま今後もずっとサークルピットやヘッドバンギングを欠かさずにクレイジーでいてくれよ!


INTERVIEW ; さとう / PHOTO ; KISHIMOTO

⇒HATEBREED goods

Posted by さとう at 2007-03-10 18:29