音楽は家でなんか聴かないっ!其の弐「世界の恋人☆THE EMERALDS」の巻
2002年の結成以来、日本だけにとどまらずアメリカ、韓国でも精力的にライブ活動を行っているTHE EMERALDS。アメリカでは世界最大級のロックフェスティバル「SXSW」に3年連続で出演。その後の全米ツアーも難なくこなし、さらには今年9月韓国最大の音楽フェスティバル「Ssamzie Sound Festival」にも出演を果たすなど、世界で活躍しているTHE EMERALDSの記念すべき100回目のライブが12月2日新宿MARZで行われた。
オープニングではエルヴィス・プレスリーの「Love me tender」がゆったりと流れる中、幕が上がるとステージ中央にはベースの欧介とドラムのAKIOがブラックレザースーツと黒いグラサンでキメ、おもむろにジャケットを全開。
ファンも毎回楽しみにしている二人のジャケットの内側に書き込まれたメッセージ、今回は「祝100回!」と書いてあった(笑)。ファンは毎回これを予想しているようだ。
その直後、ワイングラスを片手にボーカルのKAZUYAが登場。
一気にワインを飲み干し、視線を客席に。相変わらずキザだ。でも、それがまた似合っている。そして、彼らはこれを完全にギャグとしてやっているし、それを分かっている観客もすでにみんな笑顔だ。
1曲目はは「Love Fire」 さっきまでのコミカルな雰囲気から一転、キレのいいR&Rが弾き出される。
シンプルなだけでなく、キメどころ満載の展開に一気にエメラルズワールドへ。
愛の炎が燃え上がったところで2曲目の「時をかけるロックンローラー」へと軽快かつタイトなドラムで繋ぐ。
「勢い!」やっぱこれがロックンロールの醍醐味。
緊張とスピード感溢れる前半、後半は一気に解き放たれたような開放感を感じさせる演奏。欧介とAKIOのリズム隊が足元をしっかりと固め、その上で自由自在に飛び回るKAZUYAのギター。
自分まで「バック トゥ ザ フューチャー」のデロリアン号に乗って、過去へ未来へと自在にタイムトリップしているような、ウキウキした気分にどっぷりと浸っていた。
3曲目では久しぶりに「Blue Bridge」を披露。
この曲はTHE EMERALDSが初ライブの1曲目に演奏した曲。マイナー調のメロディ、せつない歌詞に合わせた紫のライティングが美しい。
KAZUYAの繊細で芯のあるボーカルが、時にはやさしく語りかけ、時には強く訴えかけるように響く。
曲の合間に聞かれるドラムAKIOの正確なリムショット。「コツコツ」というその音が、まるで時計の音のように感じられた。
一秒一秒、大切な時を重ね、様々な経験を重ね、着実に進化し続けるTHE EMERALDSを象徴しているかのようだ。
100回目のライブ。そこに至るまでには貴重な「時」の積み重ねがあったのだろう。
日本のロックシーンだけでは収まりきれず、たった3人で世界に飛び出したTHE EMERALDS。未知の体験や数え切れない程の困難に出会い、それでも「ロック」という世界共通語を信じて人とのつながりや絆を大切にしてきた。だからこそ今、「この時」があるのだろう。過去から未来へとつながる「時」を掴み取るセンスと、それを逃さない「しぶとさ」が、THE EMERALDSの武器であり最大の魅力でもあるのだ。
そしてこの「時」の流れはこれからも永遠に続いていくのだろう。。。
少しの間センチメンタルな気持ちに浸っていた。
しかし次の瞬間、そんな気分とは裏腹に身体が勝手に動き出す。
「ウワッ!なんだ?」
そう!「Dance Tonight」が始まってた。
THE EMERALDSのR&Rダンスパーティはいつでも欧介とオーディエンスのコール&レスポンスで幕を開ける。
ダンサブルなリズムに合わせ、好き勝手に身体を揺らし、今夜も楽しいDance Tonight。
さっきまでのセンチメンタル気分はどこへやら、みんなで一緒に歌い、踊りながら会場が一体感で満たされていく。この笑顔と明るい気分はそこにいた全ての人が共有していた。
MCでは冗談なども交え、演奏中とは違った顔(お笑い系?)を見せるメンバー3人。
このギャップがバンドの魅力でもある。「実は最初のうちはMCもなくクールにカッコだけつけてた」と欧介が暴露。
会場から「え~~うそー!」笑いと共に驚きの声が上がる。現在進行形の彼らの「今」を見ていると確かに疑ってしまうようなエピソードだ。
ラスト2曲はスリーピースR&Rバンドならではの疾走感で今にも走り出しそうな「Kiss Me Baby」に続き、炸裂8ビートとマシンガンの如きボーカルが強烈な愛の決定版「Talk About Love」。
ステージ上でもテンションを自在に操り、いつの間にか観客を独自の世界に引き寄せてしまう。気付いた時にはそこにいる皆がしっかりとエメワールドに引き寄せられている。
ロック魂とエンターテイメント精神が絶妙なバランスで交ざり合い、その境界線が見えないところが彼らのカッコ良さだ。
「今度は200回、いや、1000回ライブを目指します!」と言い、照れ笑いしてたKAZUYA。
その「時」は間違いなく来るであろう。
そしてその時の彼らが非常に楽しみである。
< やっぱり「愛」って俺たちにとって大切なんだよね 「Talk About Love」 >
言葉に出来ない。とか、恥ずかしい。とか言ってる場合ではない。
もう、言ったもん勝ちだ。
THE EMERALDSのライブで感じる楽しくて、嬉しくて、スカッとするけどちょっとせつない。。。この微妙な感覚をどう表現したらいいのだろう?
やっぱり「愛」って言うしかないんじゃないかな。
カタナのようにキレ味鋭い演奏と、マシンガンのように繰り出される歌。そして興奮と笑顔の渦を創るパフォーマンスで世界に衝撃と笑撃を与え続ける愛のR&R TRIO「THE EMERALDS」。
彼らのライブの後に残るのは、笑顔と爽快感だった。
2006/12/02(土) 新宿MARZ
Inter Fm "Space Tryal"公開収録 vol.8
THE EMERALDS100回記念ライブ
Love Fire
時をかけるロックンローラー
Blue Bridge
Dance Tonight
Kiss Me Baby
Talk About Love
このLiveの模様とLiveでは聞けない楽屋話のインタビューは
InterFM「SPACE TRIAL」で2007年1月の木曜日深夜1:30~に放送。
【InterFM】
THE EMERALDS LIVE SCHEDULE
2006/12/26@新宿MARZ
2007/01/06@大阪Fanj
2007/01/07@神戸Mersey Beat
2007/01/08@大阪AtlanitQs
2007/01/12@川崎Club CITTA'
2007/01/26@横浜7th Avenue
TEXT;FUTABA(musiculture)
