Eric Clapton & his band/2006.11.20

『間違いなくこれまでのクラプトン来日公演の5本の指に入る! シンプルかつ骨太なライヴに心地良く酔いしれた』

クラプトン6
(C)PGS音楽市場/TSUYOSHI IKEGAMI
11/20(月) 日本武道館

2003年11月以来ちょうど3年振り、17回目!の来日を果たしたちょい悪オヤジたちの永遠のカリスマ!?エリック・クラプトン。コアなファンにとっては2005年のクリーム再結成でのジャック・ブルース、ジンジャー・ベイカーとの勇姿をぜひ日本でもと願ったのもまた事実。が、あっさりとクラプトンはJ.J.ケイルとのコラボ・アルバムの制作、そして自らのツアーに専念することになる。そのツアーもアンディ・フェアウェザーロウ、ネイサン・イースト、スティーヴ・ガッドといったこれまで10数年続いたお馴染みのメンバー達を一新させ、名うてのブルース・プレイヤーでアルバート・キングと同じレフティ(左利き)で、プレイもアルバートと同様、ギターは上が1弦(よってチョーキングは下方向に押し下げる)のドイル・ブラムホールII、そして現オールマン・ブラザーズ・バンドの若きスライド・マスター/デレク・トラックス(叔父はオールマンズのドラマー、ブッチ・トラックス)、ベースにウィリー・ウィークス、ドラムスにスティーヴ・ジョーダン等名手揃いを従えてのコンサートとなった。

 今回の話題は、何と言ってもクラプトンがソロになってから初めてとなるトリプル・ギター編成のバンドということで、これだけでも以前とは違うライヴになるのでは…と大いに関心が寄せられた。このトリプル・ギターという響きは特に70年代ロックを体現したファンにとっては非常に気になるキー・ワードのひとつでもあり、多くのバンドがフロントに3人のギター・プレイヤーを据えたものだった。中でも、あのレーナード・スキナードが「Free Bird」で見せた圧巻のトリプル・ギター・サウンドは今もって語り草だ。

クラプトン2
(C)PGS音楽市場/TSUYOSHI IKEGAMI

 そんなちょい悪オヤジの淡い期待を抱かせながらクラプトンの17回目の来日公演に望んだ。のっけのデレク&ザ・ドミノズ時代の「Tell The Truth」でのスライド一発で、“あ~、こりゃいいわぁ”と思わず口をついて出たほどである。伝説のスライド・マスター、デュエイン・オールマンと被るチェリー・レッドのギブソンSGスタンダードを抱えたデレク・トラックスのまさにツボを得たプレイは、クラプトンを『LYALA』時代に一瞬フラッシュバックさせているかのようで見ていて楽しい。81年と85年の来日時にプレイして以来久々の「Motherless Children」でのクラプトン、デレク、ブラムホールの3人による重厚なトリプル・スライド・ギターは、アルバムでの同曲がかすむほどの迫力で前半のハイライトとなった。

クラプトン4
(C)PGS音楽市場/TSUYOSHI IKEGAMI

 「Driftin’ Blues」からの中盤のアコースティック・セットは、それまでのエネルギッシュなサウンドからひと息つける構成で、「Nobody Knows You When You’re Down And Out」では会場一体となった手拍子が和ませてくれた。J.J.ケイルのカヴァー「After Midnight」から「Little Queen Of Spades」でのブルース・ギターの競演。そして「Layla」(後半のスライドも光る)から「Cocaine」への絶妙さは流石のひと言、アンコールはゆったりとした「Crossroads」でメンバーの持ち味を出しつつ幕を閉じた。ただ、こういう流れの構成では、お約束のヒット曲「Wonderful Tonight」が何か浮いたような気がしてならなかったのはいた仕方ないことかも…。

 が、しかし、分厚く重いドラム・サウンドを叩きだすスティーヴ・ジョーダン、派手さはないものの堅実なプレイを聴かせるウィリー・ウィークス他を始め、ブルージーなブラムホール、繊細かつ豪胆なデレク、そしてバリバリのブルース・ギターを弾き倒すクラプトン…三者三様の個性を魅せた新たなクラプトン・バンド17回目の来日公演は、これまでになくシンプルかつ骨太で、聴き応え十分の迫力ある最高のライヴだったことは確かだ。

TEXT:藤原 徹/Project-F

クラプトン3
(C)PGS音楽市場/TSUYOSHI IKEGAMI

[今後の公演]
11/20(月) 日本武道館 午後7時開演
11/21(火) 日本武道館 午後7時開演
11/23(木・祝) 日本武道館 午後5時開演
11/24(金) 日本武道館 午後7時開演
11/29(水) 日本武道館 午後7時開演
11/30(木) 日本武道館 午後7時開演
12/ 2(土) さいたまスーパーアリーナ 午後5時開演
12/ 5(火) 日本武道館 午後7時開演
12/ 6(水) 日本武道館 午後7時開演

東京追加公演
12/ 8(金) 日本武道館 午後7時開演
12/ 9(土) 日本武道館 午後5時開演

公演についてのお問い合わせ先:ウドー音楽事務所 03-3402-5999
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札幌公演
11/26(日) 札幌ドーム 午後5時開演

公演についてのお問い合わせ先:道新文化事業社 011-241-5161
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クラプトン7
J.J.ケイル&エリック・クラプトン
「THE ROAD TO ESCONDIDO」
WPCR-12495

“ギターの神様”エリック・クラプトンの、来日記念(!)オリジナル・ニュー・アルバム!今作は“コカインの作者”J.J.ケイルとのスーパー・コラボ・アルバムです!!

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*****クラプトンが愛した名器"PIGNOSEアンプ"!!******
ジェフ・ベック、ジミー・ペイジ、そしてエリック・クラプトンが愛用していた
ことで有名な元祖ミニアンプ"Pignose"。ブタ鼻の形をしたボリューム・ノブに、革張りの小さなボディはまるで子豚のよう。クラプトンの名作「461OCEAN BOULEVARD」(74年発表)のレコーディングに使用され、「ロバート・ジョンソン」の伝説をモチーフにした映画「クロスロード」にも登場します。今尚、世界中のギタリストに注目され愛されている

ピグノーズ

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Posted by takamoto at 2006-11-27 22:36