MYSTERY JETS@11/6 (mon) Shibuya CLUB QUATTRO

人口100~120人の島が生んだ二世代同居バンド『ミステリージェッツ』ボヘミアンの砦に住む、ポップにプログレ&サイケにフォークなバンド

MYSTERY JETS1
(C)Teppei Kishida

Blaine Harrison(キーボード/ヴォーカル、息子)
Henry Harrison(ギター/ヴォーカル、親父)
Will Rees(ギター/ヴォーカル、息子の幼馴染)
Kai Fish(ベース/ヴォーカル、親父の友達の息子)
Kapil Trivedi(ドラム/ヴォーカル、ブレイクダンスのチャンピオン(なんで?))

このバンドを初めて知ったのは、FUJI ROCK FES‘06前に予習をかねてレコ屋に行った時で、なんでも、イギリスの孤島イール・パイ・アイランド(ヒッピーのコミューンがあった場所)から来たって言うだけでも気になるんだけど、バンド内に親子がいるって言うのでも面白い、しかもジャケットが妖しい(笑)

実際に聴いてみると、明らかにアークティックとは異なる(ノリの良いビート、フックの効いたギター)ではなく、ダークサイケな匂いプンプンの音。あまりに意外なサウンドで、思わず買ってしまいました。それから、なんだかんだアルバムを通して聴く事もなく、気になった2~3曲をIPODで聴く程度で、いまいちピンと来なかった訳ですよ……FUJI ROCK FESで見るまでは。

フジロック‘06(2日目)、オアシスにて酒を補給してる時に「次のレッドマーキーは、ミステリーか~、なんて、フラッと行ったのが幸い、レッドマーキーの半分後ろはまばらな状態で、明らかに僕と一緒な「どれ、どんなもんかね」と見定めている感じ。でも、僕はライブが進むにつれて、だんだん前の方へ……..「ヤバイッ、このバンド良い」明らかにCDの音源より不思議な躍動感があり、ミステリージェッツという世界観が会場を包み込む。僕はヒッピーの世代ではないけど、彼らの住んでいた(ヒッピーコミューン)土地の匂いが感じ取れた様な気がしました。

それから、今日までアルバムを聴き続け……迎えた11/6の単独ライブ!実際、家でCDを聴くよりフジで体感したLiveの感触を体で体感したいと思っていたので、テンションが上がります。

15分押しにてメンバー登場!やたらと親父に向けてヘンリーコールが起きると親父、アイドル顔負けな位に笑顔で手を振る(55歳には見えません、あの笑顔(笑))

MYSTERY JETS2
(C)Teppei Kishida

息子のブレインは足が悪いため、ドラムセットの前に椅子と机があり(キーボード、古びたシンバル)などがL字にセッティングされ「まるで自宅?」のような雰囲気。カピル、ウィル、カイも登場!(さすが、親父以外20歳前後「若け~、特にカピルが幼すぎ」)

早速、1曲目“You Can't Fool Me Dennis”でスタート!ノリの良いこの曲で、会場は一気に盛り上がる!(後ろを見ると、意外と客が入っているので一安心)僕も心置きなく踊る!(心配性なもんでね)2曲目で早くもミステリー節全開のチョイマニアックな“Diamond In The Dark”3曲目“Purple Prose”、僕が一番好きなこの曲!始まりの寂しいメロディがたまらない!かと思いきや、リズム隊の不思議なリズムが体を動かす。後半のコーラスの展開などでノックアウト!

決して激しくない音楽なんだけど、僕の脳内はえらい騒ぎです(笑)

MYSTERY JETS3
(C)Teppei Kishida

“Little Bag Of Hair“”Horse Drawn Cart“の辺りではダークなサイケフォーク全開で、異様な音の組合わさりが不思議な感覚に僕を引きずり込む。最近のUKバンドで、ここまで自分の世界に観客を引きずり込むバンドは珍しいし、その世界観が古くさい(良い意味でね)プログレ的なストーリーの組み立て方も、とても20歳前後の若者が演っているとは思えません。やっぱり、「親父ヘンリーの影響が強いんだろうな~」って思います。何かのインタビューでも、メンバーがヘンリーのレコードコレクションから影響を受けており「最初の音楽的初期衝動がピンクフロイド」って言ってる時点で、最近の若者じゃありません(笑)

でも彼ら、12歳位からバンドを組んでいるので、その時点で普通の若者とは違うのかもしれない。(でも、ブロックパーティーやフューチャーヘッズ、アークティックも好きらしい)「一応、最近の音楽も聴いているんだね」とオッサン心的に一安心。8曲目“The Boy Who Ran Away”にて最近のUKロック系の楽曲をプレイ。

ココまでもそうだけど、ベースのカイとギターのウィルが演奏中もじゃれ合いまくり。端から見てると、カイが(いじめっ子)でウィル(いじめられッ子)演奏しながらウィルをステージから押しやろうとカイが押しまくる、でもウィル演奏がメチャうまなんですよ!特にギターの演奏技術の高さには惚れました!ベースみたいな弾き方や、弦を叩く弾き方…..格好良すぎです!

MYSTERY JETS4
(C)Teppei Kishida

この時かな、MCでウィルがお客さんでアフロのカツラを被っている人を発見し「良いね~それ!」と言った時に、そのお客さんアフロを取りウィルの方へ投げる。意外にもそれを被り1曲演奏(かなり似合ってました)それに嫉妬したのか、次の曲ではカイがアフロ装着~その後カピルまでもが被る始末。誰かが被るたんびに親父ヘンリーが「オ~、ボブマーリー」と言っているのが微笑ましかったな~(ホント、メンバーに親父いるけど皆仲が良すぎます。バンドっぽくありません(笑))

途中新曲も披露して“Alas Agnes”にて本編終了。

MYSTERY JETS5
(C)Teppei Kishida

アンコールの催促の中、聞き慣れないアンコールの言葉が「ズータイム!ズータイム!ズータイム」アルバム収録のタイトル”ZOOTIME”のコール。(海外のファンの間では、このコールが浸透しているらしい)久しぶりにファンの暖かいコールを聞いた気がします。

それにつられて、ドラムのカピルが一人で再登場!一人でドラムスタート!ドラムセットに座ると、背が小さすぎて顔しか見れない位なんだけど、その見た目とは裏腹に熱いドラミング!(なんで、元ブレイクダンスのチャンピオンなのか理解出来ません(笑))残りのメンバーもしばらくして出て来て、アンコール1曲目“on my feet”この曲、国内版のボーナストラックなんだけど「なんで本編に入らないか不思議な名曲」出だしはダンスロックぽいんだけど、途中からノイジーなギターで変調しストーリー性のある展開。「ホント、不思議な名曲」です。その流れから、最後の曲“ZOOTIME”へこれこそ、「初期衝動ピンクフロイド」が分かりやすい楽曲!照明効果なども相まって、曲の展開もドラマティックに変化していき、若い観客などは唖然と見ている状況。(でも、楽しんでいるみたいだけどね)

拍手喝采の中、今回のジャパンツアー終了。

MYSTERY JETS6
(C)Teppei Kishida

今回アルバム“Making Dens”収録の曲は、フジの時とは違いアレンジが効いていて熟成されていた様に思う。この短期間で、こんな変化が出来るとは驚きです。しかも、セールス的に名曲揃いと言う訳ではないのに、このバンドの魅力!

ここで、ふとヘンリーの言葉が思い浮かぶ

「気になることがあるとしたら、それは、みんなに理解してもらえるのかってことだ。私達は妥協はしない。自分達のやりたいようにやる。もしみんなに理解してもらえなかったら、それは非常に残念なことだよ」妥協しないで、自分たちの音楽と向き合う。

「だからか~」

その、真っ直ぐな気持ちが僕たちに、音楽を通して伝えられているから言葉では言い表わせない魅力になっているのだと気付きました。本格的なプログレッシヴ・ロックの要素を合わせ持ったこのバンド、最近の若いバンドと一緒に比べる事は、はなから愚問なのかもしてない。でも、これからのミステリージェッツの展開が気になってしょうがない!

MYSTERY JETS7
(C)Teppei Kishida

そして……この後の「どこの居酒屋で飲むのか」も気になってしょうがない!!
そんな、音楽とお酒に正直に向き合って行きたいMojaのレポートでした(笑)

あ~、ライブ後のビールが美味い!!

MYSTERY JETS 

11/6 (mon) Shibuya CLUB QUATTRO

1.You Can't Fool Me Dennis
2. Diamond In The Dark
3. Purple Prose
4.4 WALLS
5. Little Bag Of Hair
6. Horse Drawn Cart
7. Soluble In Air
8. The Boy Who Ran Away
9.ELIZABETH
10.LIZZIES LION
11. Alas Agnes
12. on my feet
13. Zootime

TEXT;Moja(rockinbeats)
PHOTO:Teppei Kishida

Posted by takamoto at 2006-11-10 16:11